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世界遺産絶景

ベトナムの文化を楽しむ世界遺産巡り

近年、世界遺産めぐりは旅の大きな目的の一つとなっています。ベトナムにはそんな目的を大いに果たしてくれる世界遺産が、8つ(自然遺産2、文化遺産5、複合遺産1)あります。自然の景観がすばらしい景勝地の自然遺産や6世紀頃から栄えた古い王朝時代の文化遺産など、それぞれの魅力をご紹介していきます。

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1.世界屈指の絶景!ハロン湾の魅力とクルーズ船での優雅な旅

世界屈指の絶景!ハロン湾の魅力とクルーズ船での優雅な旅

ハロン(Ha Long)湾はベトナムの北部トンキン湾北西部にある湾で、ハノイから車で有料道路を利用し約2時間半~3時間の場所にある世界自然遺産です。中国がベトナムに侵攻した際に龍の親子が現れて敵を破り、この地を守り口から吐き出した宝石が湾内の島々になったと伝えられています。ハロンのHaは「降りる」Longは「龍」を意味し、龍が降り立つ場所とされています。龍が舞い降りたとされる仏教寺院の龍天寺はこの伝承に基づき建立されました。
ベトナムの人々にとって龍は特別な存在なのですね。

ハロン湾の美しい自然と魅力

ハロン湾の美しい自然の魅力としてカットバー島の他大小3000もの奇岩は何万年もの間に風雨に浸食されたカルスト台地と呼ばれ、自然により形成された洞窟や無数の奇岩の光景は神秘的な絶景!人々の感動を呼びます。エメラルドグリーンの海に突き出したさまざまな奇岩の風景は桂林にも似ていると言われています。島々の景観は天候や太陽の位置などにより輝きが変化し雨や霧により幻想的でまるで水彩画のようなさまざまな表情をみせてくれます。

クルーズ船で楽しむハロン湾観光

広大なハロン湾の神秘的な景観を楽しむにはクルーズ船観光がおススメです。さまざまな奇岩と島々、神秘的な鍾乳洞など人気のスポットを効率よく見る事ができます。

ハノイから日帰りや1泊2日のツアーがあります。
例えばハノイ市内のホテルに日本語ガイドが出迎え専用車でハロン湾へ移動しシーフードなどの昼食後、船着き場から豪華クルーズ船にてハロン湾めぐり、コースにより鍾乳洞見学などもできます。ランチの場所はコースにより異なります。ハロン湾の絶景を見ながらのランチは格別です!

探検好の方ならフォンニャケバン国立公園にあるフォンニャ洞窟は8kmにも続く長い川が流れ、ここを1kmほどボートと徒歩で探検できるコースもあります。また、フォンニャケバン国立公園から車で30分の場所に世界一長く美しいと言わる天国の洞窟があります。フォンニャ洞窟と天国の洞窟へはドンホイからが便利です。

1泊2日のコースは豪華クルーズ船に泊まり、ハロン湾の美しい日の出を見ることができ、船内でのアクティビティや日帰りでは行けない鍾乳洞などに上陸しカヤックを楽しむなど魅力的です。日常では体験できないクルーズ船でのハロン湾めぐりは、自然の素晴らしさがいつまでも思い出として残ることでしょう。

ハロン湾観光では世界自然遺産保護の為、ペットボトルやプラスチック類の持ち込みが禁止されています。乗船前に荷物と一緒に預けるか指定された場所に捨てる必要があります。

ハロン湾までのアクセス

ハロン湾観光にはハノイ市内からが便利です。ハノイ市内から車で有料道路を利用し約2時間半~3時間でハロン湾観光拠点のバイチャイへ移動。バイチャイまでは市内の長距離バスターミナルから路線バスも出ていますが、所要時間が4時間近くかかり交通費が安いと言えちょっと大変では…

バイチャイからハロン湾フェリー乗り場まで車で10分程の場所です。クルーズ船乗り場でチケットを購入しクルーズ船へ。いざ出発!

2.古都ホイアン(Hoi An)の魅力

古都ホイアン(Hoi An)の魅力

ベトナム中部ダナン近郊にある古都ホイアンは15世紀頃から港町として栄え、歴史のある街並みはハノイなどの近代的都市と異なり古い建造物が温存されており、旧市街や博物館など見どころがたくさんあります。是非とも訪ねて頂きたい世界遺産です。
では、いにしえの街並みホイアンをご紹介します。

ホイアンとはどんな場所

古都ホイアンは世界文化遺産に登録されたベトナム中部ダナン市南方30kmにあるトゥボン川の河口にある古い港町です。チャンパ王朝時代からの古い港町として栄え16世紀末以降、国際貿易港として発展しました。

オランダ人による商館や日本人街はもちろん中国人街など設けられ国際色豊かな貿易港として繁栄しました。しかし19世紀になると土砂が堆積した事で港が浅くなってしまい、蒸気船など利用できなくなり衰退し交易の拠点はダナンへと移って行きました。街並みは当時の面影そのまま残され、ベトナム戦争の戦火も逃れ今に至っています。

古き良き時代のベトナムを彷彿とさせるエキゾチックな街並みは旅心を満喫できます。
ホイアンへのアクセスはハノイまたはホーチミンを経由しダナン国際空港が最寄り空港となり空港からはタクシーを利用し約45分位で行けます。

ダナン市内からタクシーまたはバスターミナルから路線バスも出ていますが、市内ホテルから送迎付きのオプショナルツアーが便利です。

市内ホテルから送迎付、半日ランチ付きコースや1日専用車日本語ガイド付きコースなどご希望に合わせてお探しします。

日本との関わりがあるホイアンの歴史

1604年から、鎖国による海外渡航が禁止される1635年までの約30年、日本の徳川幕府と朱印状による貿易が盛んに行われていました。日本橋(来遠橋)はこの頃ホイアンに暮らす日本人によって架けられ、今も残っています。「家康」にまつわる日本の歴史をベトナムで学ぶ…なかなか面白いと思います。

夜のホイアン散策

毎月旧暦14日満月の夜夕方18:00頃にかけて町全体が無数のランタンで飾り付けられ、露天や飲食の店が並ぶランタン祭りも開催されています。ランタン祭りの時期を調べて出掛けるのもいいですね。

3.古都の歴史を感じるフエ(Hue)の魅力

古都の歴史を感じるフエ(Hue)の魅力

ベトナム中部にある古都フエ(Hue)は19世紀から20世紀半ばまでベトナム最後の王朝であったグエン王朝が繁栄した歴史的建造物群のある都市としてベトナムで最初に世界文化遺産に登録されました。

かつて首都として繁栄したフェは歴史を今に伝える重要な場所とされ、中国の建築文化やフランス統治時代の西欧風建築の影響を受け、さらにベトナム独自の伝統様式が加わりエスニックな街並みは魅力に溢れています。見どころたくさんの古都フエをご紹介します。

フエとはどんな場所?

150年にも及ぶベトナム最後の王朝の都として繁栄したフエは歴史的建造物が数多くあることからベトナムの京都とも言われています。

ベトナム中部の都市フエ(Hue)に流れるフォン川を挟み北側沿いに旧市街は城壁に囲まれ碁盤の目のように整備され皇宮、皇帝廟、寺院、遺跡などが遺されています。旧市街の中心に広がる王宮は北京の紫禁城をモデルに初代ザーロン帝が建設し2代ミマン帝時代に完成されました。

フォン川の南側には新市街が広がりフランス人の居住区が置かれさらに南方面に行くと帝廟群があり、近郊には伝統工芸品を作る村があります。郊外は自然豊かな景色が広がり「歴史」や「文化」そして「自然」を満喫する事ができます。

フエの主な観光地

《グエン王宮》
一番のみどころはフエ市内の中心に位置し旧市街にあるグエン王朝の歴史舞台である周囲2.5kmの城壁で囲まれたグエン王宮です。「午門」と呼ばれる正門は正午になると太陽が真上に来るような設計になっており、皇帝だけが通ることができたとされています。

正門を通り正面に位置する太和殿はフエの皇城内部の正面にある宮殿です。皇帝の即位式などの重要な儀式がこの宮殿で行われました。敷地内には宮殿の他庭園や王宮の美しい彫刻など見どころがたくさんあります。栄華を極めた王宮は是非見て欲しいスポットです。

《トゥドゥック帝陵》
フェから少し足を延ばし車で10分ほどにある第4代皇帝トゥドゥック帝陵は存命中に離宮として建設され死後帝廟とされました。敷地内には蓮池を中心に陵墓や神殿が配置されています。

《カイディン帝陵》
カイディン帝陵はフエ市内中心部から南に8kmに位置するグエン王朝12代皇帝カイディン帝の帝廟です。フランスの統治下にありフランスの文化に影響を受け、同時に中国の建築様式も取り入れた独特の建造物です。カイディン帝の等身大があるきらびやかな部屋は目を見張るものがあります。

《ミンマン帝廟》
フエ市内から車で20分ほどに位置するミンマン帝廟はグエン王朝2代目ミンマン帝の陵墓で左右対称の建物が特徴とされています。広い敷地内は庭園や神殿、陵墓など見学できます。

フエの建造物を見学する方法

フエの歴史建造物は新旧市内のほか郊外にも点在し広い敷地でもある為、ツアーに参加される事をおススメします。例えばフェ観光スポット半日観光はグエン王宮、カイディン帝廟、トゥドゥック帝陵など効率よく巡ります。日本語ガイド、市内ホテルまでの送迎、ランチ付きなどご希望に合わせてお探し致します。

フエへのアクセス方法

*ダナン~フエ
日本からダナン国際空港へ直行便が運航しています。
ダナン国際空港~ダナン市内・・タクシーで約20分
※ダナン市内の宿泊ホテルが運航している専用バスがあれば利用できます。
また、ツアー会社の送迎サービスを利用する方法もあります。
ダナン市内~フェ市内・・専用車チャーター約2時間、電車利用約3時間、シャトルバスー約3時間(出発時間が限られます)

*ハノイ又はホーチミン~フエ
ハノイ又はホーチミン国際空港からはベトナム国内線乗り換えフバイ空港へ。
空港からフェ市内迄シャトルバスまたはタクシーにて20分~30分と便利です。

4.ミーソン(My Son)遺跡群の神秘的な建築様式

ミーソン(My Son)遺跡群の神秘的な建築様式

古代チャム族が築いたベトナム中南部にあるミーソン遺跡群は「美山」を意味し4世紀~15世紀頃まで栄えたチャンパ王国の宗教であるヒンドゥー教シヴァ神の聖なる遺跡で1999年ユネスコ世界文化遺産に登録されました。

ミーソン遺跡の特徴としてレンガを少しずつずらして積み上げられた独特の建築技法が使われ技術力の高さがうかがわれます。トゥボン川流域にチャム族の都市が築かれ、上流にあるミーソン遺跡は宗教の聖地として繁栄しました。

謎めいたミーソン遺跡群のご紹介をします。

神秘的な雰囲気漂うミーソン遺跡群の魅力

ミーソン遺跡は広大な敷地内に6つの建築スタイルに分かれています。
8~9世紀―古代様式、9~10世紀―ホアライ様式とドンズン様式、10~11世紀―ミーソン様式、11~12世紀―ポーナガル様式、12~14世紀―ビンディン様式と名付けられています。ミーソン遺跡はチャンパ王国の聖域であったことは間違いないとされていますが、研究者により死者を祀る場所とも祭事を行う場所とも言われています。

ベトナム戦争で破壊された遺跡もありますが、現在も修復や研究が行われている謎の多い遺跡と言えます。ミーソン遺跡はフランス統治時代にフランス人により発見され、ミーソン遺跡の展示場チャム博物館がダナンにあります。

ミーソン遺跡群の見学方法

ミーソン遺跡を巡る前にチャム博物館に行くのがおすすめです。
知識が深まり興味深く遺跡を見る事が出来ることでしょう。

5.タンロン(Thang Long)王城遺跡の魅力

タンロン(Thang Long)王城遺跡の魅力

タンロン遺跡群の特徴として諸王朝の遺構が層となって重なり地中に存在し、出土品から中国文化やチャンパ王国の影響なども見られ複数の文化が融合し、特有の様式が残されています。
諸王朝の各時代の連続性を持つ世界文化遺産はめったにないとされ国内外の考古学者や研究者の注目も集めています。
ベトナムの歴史を紐解く重要なタンロン遺跡をご紹介します。

タンロン王城遺跡の概要と歴史

タンロン遺跡はベトナムの首都ハノイ市内中心にあり2002年から発掘が開始され2003年に発見された遺跡群です。発掘と調査が進むにつれ11世紀~18世紀までベトナムの諸王朝の都が置かれた場所としてベトナムの歴史を知る上でとても重要な遺跡であることが分かり、2010年世界文化遺産に登録されました。
タンロンは「昇り龍」を意味するハノイの旧称のことです。

11世紀初頭、李朝が樹立されハノイの湿地帯を埋めて王城を築き都となりました。以降18世紀にグエン朝が中部フェに都を移すまでベトナム王朝の首都として繁栄しました。

タンロン王城遺跡の建造物の見どころ

入口を入ると最初に南門「端門」(Doan Mon)があり門の中に入ることができます。
南門の裏にある博物館や資料館(フランス軍事政権の建造物)も訪ねて知識を深める事ができます。敷地内には最も古い建造物として龍の階段やおもむきの違う西洋風の建物もあり歴史の奥行を感じることができます。

タンロン王城遺跡の見学方法とアクセス方法

タンロン王城遺跡の入口を入り「Reception」のある建物でチケットを購入し自動改札から入場すると庭園の先に遺跡群が見えます。ハノイ駅から徒歩約15分、旧市街から約2kmとハノイ市内にあり便利一番アクセスしやすい世界遺産です。

6.まとめ

まとめ

ベトナムの魅力ある世界遺産をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?見どころがたくさんあって一度に全部は巡れそうにありませんね。ベトナムの世界文化遺産と自然遺産どちらも魅力あふれる訪問地です。時期を選んで是非お出かけください。

ベトナムに行きたくなったら是非、キャンツアーへお問い合わせください。
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