航空券手配は単純往復ばかりでなく、複数都市訪問もあります。
あるいは経由便の為の複数区間搭乗もあります。
その場合の為に、通し発券、別冊発券を覚えておくと良いと思います
全部のフライトを1つの航空券で発券するのが通し発券
代金の関係で、旅程を分けて発券する事があり
それを別冊発券(複数発券)といいます。
航空券は4区間1冊で、複数フライトになると1冊では収まり切れず、
通し発券の場合は2冊目、3冊目となります。
その場合航空券ナンバーの末尾に1とか2との補助番号が加わります。
別冊発券の場合は、航空券ナンバー自体が違う航空券となります。
通しと別冊を選ぶ基準はなにかというと大抵合算の価格。
何が違うかというと 通し発券の場合は第1区間の航空会社が
第2区間以下の航空会社の部分も責任を負ってくれるところ。
別冊の場合は大抵の場合ご本人がやらなくてはならないところ。
例えば、成田-ロスアンゼルス―ラスベガスの場合を考えてみると
1,成田-ロスアンゼルスーラスベガスーロスアンゼルスー成田と通し発券している場合と
2,成田-ロスアンゼルスの往復とロスアンゼルスーラスベガスの別冊を
2冊で発券している場合が考えられます。
例えば第一区間にデレイ(遅れ)が発生した場合
通し発券だと第一区間航空会社が第2区間以下に対してケアーしてくれますので
他社便に振替えてくれたり(エンド―スといいます)
ホテル代を出してくれたりして、通し発券はいろいろ有利。
他社便のところも比較的安心していられます。
別冊の場合は自分でやらなきゃならない。
乗り継ぎ前のフライトが遅れたのでエンドースを認めてほしいと申請するとかね。
荷物の預入条件も通し発券だと第一区間のルールが継承されますので
アメリカの場合は国内線が無料。
別冊は、アメリカの国内線ルールに従い荷物代を支払わなくてはなりませんから
代金は別建てで計算しておかなければなりません。
先日のお客様のトラブルの件。
航空会社のデレイがあり、どうしても同日到着しなくてはならなかったため
勧められたエンドース便を断り、ご本人が希望した別便でエンドースできたのですが
運賃データのところで国際線との関係を引き継いでないままになっていたため
折角の権利が行使されず、国内線の荷物代を請求されました。
4名分で16000円も。。。
あれっと思ったけど急いでいたので支払ってしまった。
そのときNOといわなかったことで結局認めたことになり、
帰国後 代金を取り戻そうとお手伝いしましたが結局だめでした。
お客様の味方の私達でさえ、上記のお客様の場合支払ってしまっていたことで
当初はご本人が認めたんじゃないかと思ってしまいました。。
上記のルールを知っていたら もっと強硬に言えたのかもしれません。
おかしいと思ったらNOという事。大切です。
楽しく旅するにはあまり細かいことに気を付けなくて良いと思いますが
万が一の時ルールを知っておくと、交渉に有利です。